トレードで邪魔な「直近偏向」

直近偏向という言葉を知っているだろうか。

これは過去の事象の中でも直近の出来事を重視してしまうことだ。
認知バイアスの一つだな。

例えば、長期的に勝てるシステムがあったとしよう。

ここ4年は順調に利益を出せている。
しかし、ここ1ヶ月はマイナスが続いている。

直近偏向の場合は「このシステムはもうダメだ」と考えるわけだ。
直近の動向を重視するわけだからな。

この直近偏向だが、オレたちの日常は直近偏向のバイアスにかかっていることが多い。

例えば少年犯罪。
ここ最近、凶悪な少年犯罪が増えている、と感じる事が多い。
だが、昭和の頃の少年犯罪と比べるとその数はかなり減っている。

まぁこんな感じで、オレたちは直近の動きを重要視する事が多いわけだな。

だが、トレードで直近偏向にハマると良いことがない。
なぜなら、長期的な視野が必要なトレードで、直近の事ばかりに気を取られてしまうと、相場に翻弄されっぱなしになるからだ。

これは市場の移り変わりの時にも起こりうる。
例えばボラが高くて上げっぱなしのトレンド相場が長く続いたとしよう。

すると、トレーダー達は「ロングすりゃ勝てる」「ロング&ホールド最強」と考える。
長期的に見れば、上昇トレンドもいずれは終わるわけだが。

そして上昇トレンドの勢いが無くなり、やがて保合のレンジがやってくる。
直近偏向のトレーダー達は、それでも上昇トレンドが続くと考え、ロングを打ちまくる。

ロングをすりゃ勝てる!と直近の動きから学んだからだ。

中にはナンピンを入れたり、資金管理を無視して大ロットでロングを入れるヤツもいるだろう。

で、その後はどうなるかというと、あぼーんだ。
そういえばビットコインバブルの時もこんな感じだったな。

他にも低ボラのレンジ相場からトレンド相場に移ったときに、チキン利食いばかりを繰り返してしまう、ってのもあるな。

これはレンジ相場にトレードスタイルを無意識のうちに最適化させてしまったケースだ。

このように直近偏向の例は多い。
自分は違う、と思っても、気づいたら直近偏向していることも多い。

だから、常に長期的な視野で考える事を心がけなくてはいけない。