
市場にはフェイズがある。
フェイズとは段階とか局面といった意味だな。
具体的には、上昇トレンド、下降トレンド、上昇トレンドの押し、下降トレンドの戻し、レンジ・スクイーズなどだ。
裁量トレーダーであるならば、現在の相場がどんなフェイズにあるのかを読み取り、それに則した形でトレード戦略を組み立てなくてはいけない。
では、市場のフェイズを読むために、どの時間足を見れば良いのだろうか?
デイトレーダーであるオレは日足を使う。
日足は多くのトレーダーに注目されており、その時々の状態を克明に記す。
また、日足くらい大きな時間足になると、テクニカルが効きやすい。
ローソク足のパターンも綺麗にハマることも多い。
だからオレは日足分析を欠かさない。
トレードしない通貨ペアであっても、日足は見る。
そうすることで、市場全体のボラティリティや雰囲気を見ることができるからだ。
日足で相場のフェイズを見極めたら、その日の戦略を組み立てる。
日足でトレンド中ならその方向に強気で仕掛ける。
前日の高値安値も超えていくことを期待する。
日足で押し目を形成している状態なら、波乱の相場を予測して、慎重に仕掛ける。
日足で押し目、ということはその下の時間足では一目均衡表の雲に入り込んでくることになる。雲の中は振動が激しい。
日足でレンジ相場なら、大きくは狙わずコツコツ取っていく。
日足レベルのブレイクを狙うなんてことはしない。
あくまでもオレの例だが、現在の市場はどうなっているのか?を見極めることは欠かせない。
現在の市場がどんな状況かが分かれば、そこからどんな動きになりやすいのかを予測できる。当然完全に当てることなんて無理だが、様々な動きをシミュレーションすることで、市場の動きに対応しやすくなる。
裁量トレーダーの技術とは、市場の動きに柔軟に対応できるかどうか、だ。
これだけは忘れないでほしい。