
勝てるようになるまでの技術編後編だ。
前編と中編は下のリンクから読んで欲しい。
移動平均線とローソク足という超シンプルなルールから
検証の重要性と統計について学んだオレ。
そこから色々と検証を重ねて、出来るだけ裁量が入らない
トレード手法を作り上げた。
「裁量が入らない」にこだわった理由は2つある。
一つは過去の検証がしやすい点。
誰が見ても同じルールならば、自分の都合の良いような検証結果にならなくなる。
実際、オレは検証を覚えてから裁量トレードについて検証したが、
どうしても自分の良いような結果にして、統計を出していた。
そして実戦で化けの皮が外れて負けまくる・・・という
今思えばアホな事をやっていたのだ。
もう一つがトレード中のメンタルだ。
裁量でトレードしていて、思うように行かないと
なぜか自分が相場から否定されているような気持ちになる。
そうすると、段々とイライラして、チャートの見方や考え方が
いつもと違うようになり、暴走するトレードにつながる。
だが、裁量が入らなければ、どんな状態であっても
エントリー&エグジットポイントは変わらないはずだ。
そうであるならば、ルールに従ってトレードさえしていれば、
必然的に利益は出る・・・と思われる。
こんな考えの下でオレは移動平均線をベースとした手法を組み立てた。
過去の検証では勝率は低いがしっかりと利益は出ることは分かっている。
そしていざ実戦へ・・・。
1ヶ月後、オレは250pipsの利益を出していた。
金額で言うと10万円ちょっと。
身が震えた。
本当にFXで利益が出せると証明できたのだ。
だが、改めてトレード中の事を思い返すと「辛い」思いばかりだった。
勝率が4割弱なので、感覚的には負けてばかり。
負けた後に再度エントリーするのは、カネを捨てるようで辛い。
利大のルールなので、利益を伸ばすのが本当にしんどい。
その日のトレードが終わると、「やっと今日のトレードが終わった」
という気分になり、翌日のトレード開始の時には
「今日もトレードか・・・orz」と憂鬱だった。
何でもそうだが、趣味レベルでやるのは楽しいが、
それでカネを稼ごうとすると面白みももなくなるし、辛いときもある。
この時、オレは「トレードで稼ぐって大変なんだな」と身にしみて感じた。
トレードは勝てる手法を手に入れたらそれで終わりじゃない。
そこからがスタートなのだ。