
勝てるようになるまでの技術編終編だ。
ようやく最後だ。
シンプルなルールを作り出し、ガムシャラにそのルールに従った結果、
1ヶ月後には250pipsの利益を出したオレ。
利益を出したのは良かったが、それ以上に辛いものでもあった。
やはり、ルールに従い続けるのは厳しい。
そこでオレは考えた。
もっと楽に勝てる手法があるはずだ・・・と。
贅沢な話ではある。
だが、ストレスを感じながらのトレードもキツイのだ。
それからが苦難の連続だった。
色々な手法を考えてみるが、どれも良いパフォーマンスにはならない。
今思い返すと、単に聖杯を探していただけなんだろう。
250pips勝てたルールにしがみついて、トレードを続けていれば
良かったのに、「もっと良い手法があるはずだ」と余計なことをしたおかげで
オレは遠回りをした。
結局、勝てたのは最初のルールに従った時だけ。
その後の余計な悪あがきでは月単位で勝てることなく、負けが続いた。
それから1年くらい経っただろうか。
色々な悪あがきをして気づいた。
トレードは辛く面白くないことを受け入れないとダメだ、ということに。
以前使用していた手法に戻り、トレード中の気持ちや考えなどを
克明に書き記し、毎日反省するようにした。
すると、徐々に自分の感情の動き方が分かるようになってきた。
ついで自分の手法が効果を発揮できない相場、発揮できる相場が
何となく分かるようになってきた。
人間、慣れるものである。
しばらくそんなトレード生活を続けていたら、
トレードはトータルで勝つことの重要性、次のトレードで勝てなくても
別にどうでもいいと本当に思えるようになった。
そこからオレのトレードは変わった。
月単位で負ける事はほぼ無くなり、徐々に利益も積み重なってきた。
今思っても、本当に大変だった。
才能がある人は話は別だが、結局トレードに関しては凡人のオレは、
幾度となく回り道をしては失敗して、苦しい思いをしてきた。
だが、オレには回り道が必要だったんだろう。
回り道をしたおかげで、やって良いこと、悪いことが分かったし、
どうすれば勝てるようになるかも分かった。
トレードは失敗の連続。
それは損切りだけじゃなく、相場との向き合い方も一緒。
勝てる手法を持っていても、それを使いこなせなければ、
使いこなすための努力をしなければ勝てない。
それに気づいて、一生懸命努力する。
これができれば、誰にでも道は開けると思っている。