
前回の記事ではダウ理論に関して否定的な記事を書いた。
まぁ現在の日本のFXトレーダーによって使われている「ザ・ダウ理論」は、チャールズ・ダウの考えに忠実ではなく、かなり一人歩きしてしまってるんじゃないか?という話だ。
そもそもダウ理論の6つも解釈の幅が広い。
だからこそ良いように解釈されて100年以上有効な考え方になったのだろう。
では、現在のダウ理論の代名詞でもある
「高値と安値を切り上げたら上昇トレンド、高値と安値を切り下げたら下降トレンド」
といった考え方は役に立たないのだろうか?
いや決してそういうわけではない。
この考え方は、相場をみる一つの基準としては役に立つ。
確かにどういった動きや波を「高値や安値」として解釈するかは人によって異なるが、自分なりの基準を決めて、それにそって使っていけば、相場の方向や状況が見えてくるようになるのは間違いない。
要は使い方しだいって事。
これは移動平均線でも同じだ。
ただ、移動平均線はチャート上に明確にラインが示される。
誰が見ても同じように見えるラインが。
だから移動平均線の方が初心者には分かりやすい。
MAの向きが上なのか下なのか、ローソク足との位置関係も視覚的に分かるからな。
何度も書くが、チャートを読んでいく上で大切なのが自分なりの基準だ。
現在は上なのか下なのか横ばいなのか。
こういったことを自分なりに定義するための基準が必要なのだ。
この基準として使われることが多いのがダウ理論ではあるが、別にダウ理論が絶対的に優れているわけでも無い。
ダウ理論は難易度が高いし、人によって基準が違う。
そういった「難解さ」のおかげで「相場が見渡せるんじゃないか?」と勘違いしているヤツも多いけどな。
まぁ何だかんだ言ってオレも相場の状況を確認するのに「ザ・ダウ理論」的な解釈を使っている。
ちょいと我流も混じっているが、結局は自分にとって理解しやすく分かりやすい相場分析方法を用いるのが一番だ。