
トレードは良い事ばかりではない。
運が良ければ勝ちが続くが、逆に不運となれば負けが続く。
この負けが続くときのことを「ドローダウン」と呼ぶ。
ドローダウンはシストレでよく使われる言葉だ。
だから、勝てない裁量トレーダーは
「ドローダウンはシストレだけのもの」
「裁量トレードにはドローダウンはなんて無い」
なんていう甘い幻想を抱いているがそんなことはない。
裁量だろうがシステムだろうが調子が悪いときは当然ある。
考えてもみると良い。
超一流のプロスポーツ選手でさえ不調がある。
超一流の経営者でさえずっと右肩上がりの経営はできない。
トレードだって同じ。
調子が良い時もあれば悪いときもある。
その要因は様々だけど、
「勝ち組にはドローダウンはない」
という考え方だけはやめておいた方が良い。
それは「女子の体はスベスベで体毛なんて無くて、常に良い匂いがしている」と思っている童貞と同じようなモノだ。残念ながらな。
実は逆だ。
本当の勝ち組かどうかは、避ける事ができないドローダウン時に、どういった対策を講じられるかで決まるのだ。
- 負けが続いても自暴自棄にならない
- 不調だと思ったらトレードサイズを落とす
- 相場と手法がかみ合わないと思ったら、いったん相場から離れる
- 許容ドローダウンを設定し、それを超えたら手法を見直す
このような事が適切に行えるのが本当の勝ち組だ。
適切に行えるようになるためには経験が必要。
トレードをやっていて負けが続いて辛い思いをするのも、実はトレードで勝つための礎になっていたりするものだ。